『心を豊かにするアクアリウム』 - 介護専門家コラム

株式会社　アクアリゾート　平澤和久

アクアリゾートでは、『心を豊かにするアクアリウム』を全社員共通のテーマに掲げ、日々お客様にサービスをご提供しております。今回はその取り組みをいくつか、弊社のサービスをご利用中の施設様からご協力を得て紹介させていただきたいと思います。

季節の移り変わりを造花で表現
新潟市西区にあるサンロイヤル新潟様では、心を豊かにするための取り組みとして水槽内の装飾として造花を使用し、季節の移り変わりを表現しています。新型コロナウイルスの影響で外出が思うように叶わない中、建物の中にいながら季節を感じるのは少し難しいかもしれません。そこで、弊社では約14種類の四季折々の造花を使用し、施設内の方々に“外に出なくても季節の変化を感じることができる水槽”を提供させていただいております。

施設長の渡邉様にお話を伺ったところ、「エントランスにあたるこの場所に大型の水槽を設置したことで、利用者様だけでなく来客があった際も立ち止まって水槽を眺めている姿を見かける。さらに水槽内を飾ってもらうことで華やかな雰囲気になり見応えが増した」とお声を頂きました。隣接する系列施設の利用者様もリハビリがてら水槽を眺めに来られることもあるそうです。「外出できない利用者様のために、習い事や趣味の教室など娯楽になるようなものを用意してはいるが、“癒し”になるものが少ないし、ペット禁止の施設内でも飼育できる熱帯魚はとても貴重な存在」と言ってくださっています。

また、サンロイヤル新潟の入居者様は、毎日水槽近くに設置されている血圧計を使用する際に水槽を眺めて気持ちを落ち着かせてから測っているよと教えてくださいました。お気に入りのナンヨウハギの他、岩の隙間に隠れてちょこんと顔を出して周囲を伺うヤエヤマギンポもかわいいねと笑顔を見せておられました。

ヤエヤマギンポは他の入居者様にも人気が高く、隠れていることが多いので皆さん水槽を一生懸命覗き込んでお魚たちを観察されているそうです。
水槽が設置してあるのはエントランスですが、居住棟にも水槽があったらいいのに、と嬉しいお言葉も頂きました。ご要望が叶うように弊社も尽力させていただきます！

愛嬌たっぷりのハリセンボンが利用者様のアイドルに

新潟市北区の介護老人保健施設 江風苑様では、体長20センチほどのハリセンボンが利用者皆様のアイドルになっていて、ニックネームを付けて可愛がっていただいているそうです。
水槽の周りには座ってゆっくりお魚たちを眺められるようにソファが設置してあったのですが、そこに車椅子専用のスペースも用意されていました。

実はこのハリセンボン、江風苑様の水槽に来たばかりの時は体調を崩しやすく、何度か弊社の治療用水槽に入院したことがあります。それをご存じの利用者様たちは弊社スタッフからハリセンボンの体調不良のサインを聞いて、そのようなサインが再び出ていないかどうかを注意深く見ていただいていると施設長の勝田様からお伺いしました。愛情たっぷり可愛がっていただいているハリセンボンは、徐々に体調を崩すこともなくなり、今では元気いっぱいに水槽内を泳ぎ回っています。

また、ハリセンボンはとても人懐っこい性格なので、水槽の前に人影が見えると小さなヒレを懸命に動かしてアピールするようにその人影へ泳いでいくのですが、その様子が利用者様たちもかわいらしいようで、水槽を見に来る度にハリセンボンに声をかけながら手招きをしていらっしゃいました。

こちらにも季節のお花を装飾しているのですが、やはり季節感を感じられるのは嬉しいとお声を頂きました。更にハロウィンやクリスマスの時期には水槽内にオーナメントを飾るのですが、ハリセンボンがそれにいたずらをしたりしていると、利用者様同士でそれについて会話をされながら水槽を眺めていらっしゃるそうです。
体の小さなお魚や動きの速いお魚だと高齢者の方にとっては見にくいことが多く、弊社も魚種の選定を慎重に行います。その中で体が大きめで泳ぎも速くなく、人懐っこくて愛嬌のあるハリセンボンはたくさんの方の心を掴み、水槽内のアイドルとして活躍してくれています。

今回ご紹介した取り組みの他にも、お魚紹介を工夫したりエサやりを利用者様にしていただいたりなど、様々な施設で様々な働きかけを行い、ただそこに置いてあるだけではなく、利用者様、入居者様の心を豊かにできるよう弊社スタッフ一丸となって努力しております。
何かご相談がございましたらアクアリゾートまでお気軽にご連絡ください。

ブログ　株式会社アクアリゾート　平澤和久「アクアリウムで癒しと感動を」
アクアリウムの世界をもっと皆様に知っていただけるように情報発信をして行きます！

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