「介護の世界だってすごく密!!!」認め合い自分を大切にする誠の人材教育とは? - 介護専門家コラム

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介護専門家コラム

「介護の世界だってすごく密!!!」認め合い自分を大切にする誠の人材教育とは?

 

看護師&メンタルセラピスト 時田幸子

「青春ってすごく密!」という発信で全国の人々に感動を与えた今年の夏、第104回全国高校野球選手権大会で初優勝し東北勢で初めて甲子園大会の頂点に立った仙台育英高校野球部須江航監督の優勝インタビューの有名な言葉。更に「ただ最後、僕たちがここに立ったというだけなので、苦しい中で、諦めないでやってくれた。ぜひ全国の高校生に拍手してもらえたら」とも加え、コロナ禍で活動を制限される全ての高校生にエールを送ったのです。須江監督の名言を引用させて頂き私も声を大にして言いたい!!!

 

「介護の世界だってすごく密!!!」介護されるご本人は勿論、家族関係、家庭環境、周辺背景広範囲に及びお客様の人生を集約したアナムネ聴取し情報共有することでその後の治療、最期の瞬間まで我々医療従事者・介護者が関わりを持たせて頂くのですから。

 

今年3回目のコラム。毎回伝えたいことが盛り沢山でテーマを絞るのに迷いますが、前文の「高校生」の部分を「介護者」「医療従事者」に変えて読んで頂き私からエールを送る意味で、今回は看護師として働き始めた頃の私のような人達の為に10年後、20年後、未来の在りたい姿を想像し受け取ってくださる皆さんを思い浮かべお伝えします。昔の私ってどんな私?早速書き出してみたら、あっという間に30個以上出てきました。(苦笑)例えば、1.自己肯定感が低い 2.Noが言えない 3.人の顔色ばかり気になる 4.どうせ私なんてと直ぐ拗ねる 5.頑張っていればいつか報われる!etsそんな幻想を信じて疑いませんでした。ネガティブがスラスラ30数個も書けてしまう程 自己肯定感が低く自己受容できない思い込みの激しいアイディンティティの持ち主でした!皆さんはいかがでしょうか?「わかる~」「まさに自分も同じ」そんな風に感じてくれた方に読んで頂けることを願い、介護の仕事を通して未来の自分がより良い変化・進化・成長を遂げる為に今何をするか?に視点を当ててみましょう。

 

『人は変えられない』『変えられるのは自分だけ』
では具体的に自分を変えるには何をどうしたらいいのでしょうか? はじめの一歩は「たった一人の自分を大切にする」日々揺れ動く様々な感情に氣づき、蓋をせず悩み迷い葛藤、悶絶しながらも「等身大の自分を認めること」を目指して、歳月を経て繰り返し何度も問題にぶつかりながら、時には止まり自分を見失い自分と向き合い自分を整えながら時を重ねてきた体験から学んだ事です。

《シャンパンタワーの法則》一番上が自分・二段目が家族・三段目が身近な人間関係。自分を満たして溢れ出たもので自然に人も満たしてあげられるのです。

 

お互いを認め合い叱咤激励協力し合えるプロジェクトチームの構築こそ最高の人材教育

【人材教育】の素晴らしいコンテンツを持っても、最先端の素晴らしい優秀な教育プログラムが存在していようと、誰かに押しつけられた教育やその人、その場にとってマッチしたものでなければ決して芯からの成長、学ぶ姿勢が身に付く教育は望めません。
人を育てる事は自分を育てる事。 PCから流れるそつなきプログラムが優秀な人材を育てるものではありません!感情を揺さぶり心の奥底から湧き上がってくる情熱と介護観が反映された魅力ある人間味溢れる人に、人は付いて行こうと思うのではないでしょうか?

誠の人材教育とはどのような教育でしょうか?介護者である以前に人としての在り方、考え方、行動、自分を大切にし、家族を大切にし、身近な人間関係を認め合い大切にする生き方、日常のすべてに人となりが反映されます。

 

言葉だったりノンバーバルコミュニケーションだったり。その時々で目の前のお客様へ適切に対応する度量!教育を受けた翌日から直ぐできるわけではありません。自分で考え判断して現場で臨機応変に対応できるまで、時間をかけ沢山の体験を通して、目の前の人や問題に対して何を課題として介助、自立を振り分け支援、援助の区別ができるのか?個人で可能なことチームとして関わることを試行錯誤しながら、貴重な人生の時間を費やし学び身に付けていくことこそ誠の人材教育ではないでしょうか?

足の引っ張り合いなんて勿体ない!あなたの貴重な人生の時間をかけてやることでしょうか?全体を管理する人材は適任ですか?大切なお客様に視点が向いていますか?お客様にとって本当に必要な支援が成されていますか?

 

【4つのケア】出来ていますか?チェックしてみてください

①セルフケア ☐
従業員一人一人がストレスやメンタルヘルスに対する正しい理解を身に着け、自分のストレスに気づいて対処すること

②ラインケア ☐
日頃の職場環境の把握と改善、部下の相談対応など管理監督者が行うケア

③事業場内産業保健スタッフ等によるケア ☐
産業医、保健師や人事労務管理スタッフ等によるケア。具体的なメンタルヘルスケアの実施に関する企画立案や相談対応など。

④事業外資源によるケア ☐
第三者の専門的な機関や専門家を活用し、その支援を受けること。外部相談窓口や外部の専門家による復帰支援など。

4つのケアを推進することで一次予防、二次予防、三次予防は円滑に行われます。

 

労働者の心の健康の保持増進のための指針より引用

 

【予防が円滑に行われるように整備】
一次予防 メンタルヘルス不調を未然に防止する
二次予防 メンタルヘルス不調を早期に発見し適切な措置を行う
三次予防 メンタルヘルス不調となった働く人の職場復帰支援等を行う

 

看護師歴20年、ヘルパー歴1年、異職種10数年多数の職業を経験してきました。見事なくらい不器用で、メンタルも体も弱かった私はその都度毎回壁にぶち当たり、何度も疲弊し擦り切れながら心も体もボロボロにして懸命に働いてきました。
堅実で勉強もできて優秀な人、要領のいい人からみたら無様としか表現仕様のない職歴と働き方でしたが、どれひとつ無くても現在の私は無かったのです。今まさにそんな無茶な働き方をして悩み迷い辛く疲弊している人、休職中、転職模索中、先の見通しが立たないそんな人達にエールを送ります♡大丈夫大丈夫♡

 

コラムの記事pdfダウンロードはこちら

2022_94.95p_

 

看護師 & メンタルセラピスト 時田 幸子
【命の現場から「 看護師とっきーの氣づきナビゲート」ブログ】
http://www.kaigogoyoukiki.net/specialist/tokky/

 

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