学校訪問の取り組み～介護の基本は自立支援～

介護専門家コラム

1 活動の目的を教えてください
2 学校訪問ではどのようなことをやるのですか？
3 これまでの間にどのくらいの授業を学校を訪問されてきたのですか?
4 実際に授業を受けた生徒たちの声
5 最後に介護の魅力を生徒さんにはどのように伝えていますか？

活動の目的を教えてください

新潟県介護福祉士会は新潟県からの委託を受けて、平成28年度から、介護の仕事の価値観の向上、普及啓発のための取り組みを実施しております。県内の現役介護福祉士らがＰＲ隊となって、小・中・高校等への学校訪問（出前講座）に赴き、講義や体験を通して介護の魅力及び仕事内容、必要性や「やりがい」を伝えます。総合学習やキャリア教育の一環として本事業を多くご利用いただいています。

学校訪問ではどのようなことをやるのですか？

以下のメニューの中から、訪問先の希望に合わせて講義を行っています。

これまでの間にどのくらいの授業を学校を訪問されてきたのですか?

【平成28年度】小学校23校　中学校13校　高校3校
【平成29年度】小学校29校　中学校18校　高校4校
【平成30年度】小学校47校　中学校23校　高校12校
【平成31年度】小学校39校　中学校17校　高校10校

実際に授業を受けた生徒たちの声

などの感想をいただいています。

最後に介護の魅力を生徒さんにはどのように伝えていますか？

介護の仕事は、「排せつ」とか「食事」とか「入浴」とかそういった事のお手伝いをするというイメージを皆さん持っているんだけども…、それはあくまでもその人を支えるためのツールであって介護のお仕事というのは、「その人に『幸せになってもらう』お手伝いをする」という所を生徒さんたちには伝えています。
そもそも「しあわせってじゃあ何なんだろう？」という所についても、その方その方ひとり一人の『しあわせ』を探していく過程も楽しいですし、利用者さんに『しあわせ』を感じていただけるようにお手伝いする事が介護職としてのやりがいに繋がってます。
「立てなかった人が立てるようになったり」
「歩けなかった人が歩けるようになったり」
「食べれなかった人がひと口でもふた口でも食べられるようになったり」
その中でも「自分で決めたり、自分でこうしたいな」と思う事をいかにして叶えてゆけるのかをお手伝いする『自立』という所を介護職の人は考えている、それを叶えた時
の利用者さんの笑顔だったり、幸せそうな表情を見るのが、やっぱり介護職としての魅力にも繋がっていると思います。「介護の基本は自立支援である」介護の仕事をしていてもとても難しいことではありますが、一番の魅力でもありますので生徒さんに伝わって欲しいと願っています。