介護の未来をポジティブに変える若者を育てる学校になる - 介護専門家コラム

介護の未来をポジティブに変える若者を育てる学校になる - 介護専門家コラム

介護専門家コラム

介護の未来をポジティブに変える若者を育てる学校になる

「介護の未来をポジティブに変える若者を育てる学校になる」
板垣大介(新潟医療福祉カレッジ)

 

新潟医療福祉カレッジ(通称if)には介護の学校において県内トップクラスの学生数が毎年入学してくれています。ifは「笑顔あふれる介護の学校」を目指しています。入学理由で一番多いのが「学生と教員の雰囲気が良い」です。介護の現場でもそうですが、スタッフの雰囲気がよければ、自然に利用者の方も笑顔で活き活きしてくることが多いのではないでしょうか?

学校も同様で、教員か学生のどちらかが明るく活き活きしていることで、ポジティブな気持ちが生まれ、お互いが笑顔になり、学校全体の雰囲気が劇的に明るくなります。まずは「学校を好きになる」ことが大切だと私自身は感じています。人間は好きなことなら頑張れると考えており、「学校に行きたい」と思えば、勉強など辛いことでもがんばれると思っています。現にほとんどの学生は学校が好き、楽しいと思っています(希望も含みますが…)。

私自身も教員として12年目になりましたが、この職業を続けられているのは学生のおかげだと感じています。学生が好きだからこそ、この仕事を楽しんでやれています。介護の仕事のやりがいでよく言われるは「ありがとう」です。この「ありがとう」は人から必要とされている、だから頑張ろうという気持ちにさせてもらえるからやりがいにつながるのだと考えています。人から必要とされるのは嬉しいものです。これこそが介護の仕事の魅力の1つです。

【Z世代と呼ばれる若者に合った環境を作る】

今の若者を象徴する言葉にZ世代があります。これは1990年代中盤から2000年代終盤、または2010年代序盤までに生まれた世代を指し生まれながらにしてデジタルネイティブである初の世代のことです。

ネットやSNSが普及し、LINEグループの世界観で育った環境のため、協調性を意識しすぎる傾向があり、「人にどう思われているのか怖い」「周囲の目が気になる」という気持ちを持っている人が多いです。これは「いい子症候群」と言われており、一見さわやかで若者らしく協調性があるいい返事をして、言われたことは素直に聞くし、指示された作業はしっかりやりますが、目立ちたくない、集団に埋もれていたいため出世は望まないし、上司に自分の意見を言うこともありませんし、人前で褒められることも苦手です。私たち専門学校の教員も現場にいる新人を教育する立場にある方々もここを理解したうえで、彼らの成長を促していく必要があります。

とはいえ、私は学生のネガティブな部分にはいつも目をつぶり、彼らの良いところを見て伸ばしてあげる教育を心掛けています。うちに入学してくれる学生は素直で優しいです。人前で褒められることは苦手かもしれませんが、褒められると嬉しいものです。だからこそ、私は直接、個人的に褒めています。協調性を意識しすぎることも実は強みになる場合があり、多くの人がポジティブに頑張っていれば、そこに引っ張られて頑張るし、協力します。「いかにポジティブな環境を作るか」が彼らに合わせた教育につながりますし、これからの人材育成のポイントになるのだと考えています。環境次第で彼らの伸びしろは「半端ない」と思います。

【介護の仕事に興味を持つ理由】

介護の知識、技術を身につけることで「親やじいちゃん、ばあちゃんに恩返ししたい」と思う学生が増えています。もちろん、人の役に立ちたいという思いから介護の仕事に就きたいと思う学生もいます。また、中学の時の福祉施設での職場体験で介護の仕事の魅力を感じて、将来の憧れの職業として考えている学生もいます。福祉や介護の仕事をポジティブにとらえ希望を抱いて、うちの学校に入学する学生に対して、その希望を膨らませて介護や福祉の分野で活躍できる人材を育成することこそ、私たち福祉系の専門学校の社会ミッションだと思います。

彼らの夢や希望を叶えるためには、学校と介護の現場が協力していく必要があり、うちの学生の教育のために、力を貸してくださる法人さんが増えています。授業に来ていただいたり、直接学生が利用者の方とコミュニケーションやレクリエーションを行う機会を設けてくださり、学びやすい環境を提供してくださっています。

また、介護現場の環境を聞くと、働きやすい法人さんが増えているのだと実感し、安心して学生を送り出せると感じています。私は介護の仕事の魅力の1つに「身近な人を幸せにできる」ことがあると思います。異業種から介護業界に転職する方も増えているようで、その選択は私自身、正解の1つだと考えます。

介護の知識や技術を身につけることで、身近な人が介護が必要になった時に力になれるというのは、素晴らしいことです。これは介護の仕事を経験しているからできることです。この介護の仕事のポジティブな魅力をどんどん社会に発信していくことが介護業界で働き、介護の仕事のすばらしさを知っている私たちのやるべきことだと思っています。

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新潟医療福祉カレッジ 板垣大介 介護福祉士国家試験対策塾~がき通信~
福祉とカープを愛する男、板垣大介(新潟医療福祉カレッジ)介護福祉士の国家試験合格に少しでもお役にたてればと思います。

http://www.kaigogoyoukiki.net/specialist/itagaki/

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