DX(デジタルトランスフォーメーション)って知っていますか? - 介護専門家コラム

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介護専門家コラム

DX(デジタルトランスフォーメーション)って知っていますか?

片桐清毅(株式会社トラステック ウェルフェア事業部)

介護DXなんて言葉を使うことも見かけるようになりましたが、DXの言葉が広まれば広まるほど間違った捉え方をしているものが多くなっています。

 

DXとは端的に説明すると「デジタル技術を用いることにより、生活やビジネスを改革する」になります。今まであった業務をデジタルに置き換えて業務効率を図ることではありません。

 

DXまでの流れを介護分野にあてはめると、

①アナログ(全て手作業)

②デジタイゼーション(現在の作業をデジタルに置き換える:手書きからパソコンでデータ化)

③デジタライゼーション(デジタルを活用し作業プロセスの変革を行う:記録ソフトを導入し他の書式に転記や情報の共有)

④DXとなります。

 

介護DXへのアプローチの一つが、遠隔での見守りだと考えられます。

 

事例 見守り睡眠モニターのお試しから導入まで

 
 新潟市西区にあります介護付き有料老人ホームサンロイヤル新潟様でお試し利用いただきました。使用した見守り睡眠センサーは「AiSleep」と介護記録ソフトは「スマートケアMOVE・介護記録」です。

サンロイヤル新潟 ホームページ http://sunroyal-niigata.jp/

 

見守り睡眠センサー「AiSleepとは
ベッドにセンサーを設置。要介護者の生体信号を測定し、離れた場所からリアルタイムで、離床、呼吸、脈拍などが確認できます。またデータの解析により、睡眠の質や健康状態も確認できます。(株式会社TAOS研究所)

 

介護記録ソフト「スマートケアMOVE・介護記録」とは
AiSleepと連動する介護記録ソフト。職員全員が情報共有でき、請求まで連動することが可能なシンプルで賢い(スマートな)介護記録ソフトです。(株式会社トラステック)

 

ステップ1 導入

 AiSleepは、単なる離床センサーではなく睡眠分析も行えるので、しっかりとした説明があった方が良いのでメーカーさんにも開始時と終了時にはオンラインで参加いただいています。大まかに機能の説明後にセンサーの動作を確認していただきます。ベッドにセンサーを敷いて、寝て→起き上がって→離床の動作を行ってパソコンとスマホでの確認をします。(ベッドが使用できない場合はテーブルの上で簡易的に確認します)

ステップ2 お試し開始

お試しを開始します。試してみたい利用者さんは、マットセンサーを利用している方が多く離床時のアラートの速さも重要なようです。
設置はベッドマットの下、胸のあたりの位置にくるように本体を敷くだけです。あと必要なのは電源と通信用の電波です。お試し時はポケットWi-Fiのお貸出しも可能ですし、施設にWi-Fi環境があればそちらを使用することもできます。※導入時には、使用するベッドの場所で電波調査を行います。場合によってはWi-Fi環境など整備などが必要となります。

2週間程度使用していただければ、大体の効果は体験いただけます。
お試し終了時には、またメーカーさんにもオンラインで入ってもらい使用後の感想や評価などをいただきす。不明点などある場合は1週間程度の延長も可能です。

 

ステップ3 評価・課題

・マットセンサーを利用時はベッドから降りてからだったが、起き上がり時にアラームがなるのでベッドから降りる前に職員が行くことができた。

・睡眠障害が疑われる方に使ってみたところ、実際には全く寝ていないわけではないが、睡眠と覚醒が頻繁に繰り返されることがわかった。

・認知症で離床の回数が何となく多いがしっかり分かるようになった。

・介護記録と連動すことにより家族を含めリスクの確認ができた。

・睡眠の状態を見ながら介護をすることで利用者に負担をかけない介護を行えるのではないか。

・導入してみての課題として、スマホが案外重い。ナースコールやいくつかのアプリを同じスマホで使用したらバッテリーの持ちが短くなった。

 

サンロイヤル新潟 看護師長、生活相談員(介護兼務)、ケアマネジャー

 

介護DXの課題

 海外のニュースなどを見るとやはりICT導入で日本は遅れていると感じます。
スウェーデンでは、緊急時に使用するアラームや対面訪問をデジタルに代えるサービスや夜間のカメラ監視などの活用を活用していたり、中国では、見守りセンサーを中心に300人を2人で見守ることができていたりします。また、シンガポールでは、転倒や徘徊の検知で監視カメラの活用がされている施設もありました。

 

日本ではまだまだデジタライゼーションも必要です。介護DXはプライバシーなど日本特有の考えもあるため海外での事例をそのまま利用することは難しいですが、介護人材が不足している中で介護職員のため、そして利用者のため、介護DXは重要な課題だと思います。

 

私たちは自由にできるだけ自立し「最後までカッコよく生きる!」未来を考えています。

 

AiSieepとスマートケアMOVE・介護記録のお試しを実施しております。ご希望の方は、株式会社トラステック ウェルフェア事業部 又は、株式会社はあとふるあたご 福祉用具事業部にて受け付けております。

お問合せ先:
株式会社トラステック 新潟事業所 TEL:025-249-0464 担当:高橋、片桐
株式会社はあとふるあたご 福祉用具事業部 TEL:025-201-7020 担当:岩野

 

ブログ 介護とICT
片桐清毅(株式会社トラステック ウェルフェア事業部)


http://www.kaigogoyoukiki.net/niigata/blog/027/

 

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