介護現場の視点から 外国人介護職員の受け入れと育成について考える - 介護専門家コラム

介護現場の視点から 外国人介護職員の受け入れと育成について考える - 介護専門家コラム

介護専門家コラム

介護現場の視点から 外国人介護職員の受け入れと育成について考える

はじめに

ピーエムシーは新潟県三条市にあり、介護人材育成に取り組んでいる会社です。これまで10年以上に渡って在日外国人介護職員の教育を行ってきました。今年度からは、新潟県内のいくつかの介護施設で技能実習生の育成に関わらせていただいております。
本コラムでは、複雑でわかりにくい外国人介護職員の制度の概要と外国人介護職員の育成について整理します。

全国調査から知る、受け入れの現状と実態

少子高齢化に伴って、介護現場は「人出不足」という大変大きな問題に直面しています。人出不足は今後更に深刻化することが予測されており、「外国人介護職員」は問題解決につながる有効な手段として注目されています。 外国人介護職員は、2019年7月現在、以下の4つの制度のいずれかを利用して介護現場に入ってくることになっています。

新潟県内では今年度に入ってから【2…在留資格】・【3…技能実習】の制度による外国人介護職員の受け入れが本格的に始まっています。おもにベトナムの方が入国しているようです。介護福祉士養成校には今年度から30名以上の外国人が入学していますし、佐渡や弥彦の介護施設に就職した技能実習生の様子はメディアでも報道されたのでご覧になった方も多いのではないでしょうか。

受け入れと育成の課題

外国人介護職員の育成が始まると、これまでずっと介護現場が抱えてきた人材育成に関する課題があらためて浮き彫りにされてくるのではないか、 と感じています。私は介護現場の新人職員育成について3年程継続して現任者への聞き取りを行ってきたなかで、以下のような課題があると感じて います。

1. OJTについて計画的、体系的に実施できていない。新人職員の知識や経験を引き出し、活かすことができていない(コーチングが出来ていない)
2.OJT担当者が業務の手順や日課を教えることを優先させてしまい、利用者やチームとのつなぎ役としての役割が出来ていない。
3.新人(外国人介護職員)に自己理解、他者理解の大切さを知ってもらうことが出来ていない(自己評価と他者評価の一致、自分の課題を明確化する)

これらの課題をクリアするには、人材育成を現場任せにせず、上司(メンター)を含めたチームでの育成を意識して行っていくことが大事だと思います。

外国人介護職員の育成を通してよりよい現場にしていこう

もしあなたの職場が外国人を受け入れる立場になったら、これは歴史的にとても重要な出来事であり、貴重な経験ができる絶好の機会なので、是非前向きに取り組んでください。
まずは外国人介護職員の方達がどんな思いで日本に来たのか興味を持っ てほしいです。多くの方がとても苦労し、覚悟を持ってこられているはずです。そして彼らが何を目標にしているのか、どのくらいの期間働きたい のかを聞いてチームで共有し支援してほしい。仕事を覚えてもらうだけでなく、日本のいいところやおいしいものを教えてあげてほしいです。
介護の現場が外国人を受け入れることで、「誰もが働きやすい職場づくり」について改めて考えるきっかけとなり、外国人の人材育成を組織の活性化につなげられたら素晴らしいと思います。


ピーエムシー株式会社 斎藤 洋
【Komachi介護ご用聞きネット 介護専門家ブログ】
http://www.kaigogoyoukiki.net/niigata/blog/020/


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